交通事故施術

交通事故に遭うと、次のような予期できないケガをする可能性があります。

●捻挫

捻挫は、関節を不自然な方向にひねることで靱帯や腱などが傷つくケガです。
事故による強い衝撃によって、頚椎や腰椎、膝関節、足首などに不自然な力が加わると、捻挫を起こすことがあります。

●打撲（挫傷）

打撲（挫傷）は、筋繊維や血管など、身体の内側にある組織で起きるケガです。
事故の際に車内のどこかに身体を打ちつけたり、バイクから転倒したりした際に打撲（挫傷）することがあります。

●骨折

大きな交通事故では、骨にヒビが入ったり、完全に折れたりすることがあります。
見た目ではわからないものも多く、骨折する可能性がある部位は、顔の骨や鎖骨、手、肋骨、骨盤、足の骨などさまざまです。

●脱臼

脱臼とは、関節を形成する骨が外れてしまうケガです。
事故の衝撃で体勢を崩しそうになった際、とっさに腕で身体を支えようとして肩関節を脱臼することがあります。

●脊髄損傷

脊髄は、脳とつながる太い神経で背骨の中を通っています。
強い衝撃によって背骨が折れたりずれたりすると、中にある脊髄が傷つき、麻痺やしびれなどの障害が残ることがあります。

●むちうち

むちうちは交通事故がきっかけとなって起こりやすいケガです。
乗車中に事故の衝撃によって首が激しくしなることで、筋肉や神経などがダメージを受け、さまざまな症状をもたらします。

●半月板損傷

半月板とは、膝関節にある軟骨の一種です。
事故の衝撃で膝を強くひねると、半月板が割れたり、ヒビが入ったりすることがあります。

事故直後の身体は痛みに対して鈍感になっています。
そのため、痛みや外傷の有無だけでケガの状態を判断しないように注意しましょう。

●事故直後に痛みを感じにくい理由

事故直後に痛みを感じにくい理由には、「アドレナリン」というホルモンのはたらきが深く関わっています。
アドレナリンは、危険な状態に陥ったときに出るホルモンです。
心拍数の増加や血圧の上昇などを促して即座に身体を戦闘モードに切り替え、危機的状況に立ち向かえる状態を作り出します。

このアドレナリンは一時的に痛覚を麻痺させる作用を持っており、アドレナリンが大量に分泌される事故直後は痛みを自覚できないことがあるのです。

●交通事故後に検査を受けないリスク

事故直後には目立った症状がなく、そのまま放置している方も少なくありません。
しかし、外見上は異常がなくとも、体内で深刻なダメージを負っている可能性があります。
放置していると後遺症が残るおそれがあるため、痛みや外傷の有無にかかわらず、一度医療機関で検査を受けましょう。

また、自賠責保険や任意保険を利用する場合、事故とケガの因果関係を証明しなければいけません。
医療機関への相談が遅れてしまうと、因果関係の証明が困難になります。
そのような事態を防ぐためにも、事故後はできる限り早く検査を受けることをおすすめします。

交通事故の被害者は、相手方の自賠責保険から最小限の補償を受けられます。

●自賠責保険とは

自賠責保険とは、交通事故の被害者を救うために設けられた制度です。
正式には「自動車損害賠償責任保険」といい、すべての自動車やバイク・原付の保有者に法律で加入が義務づけられています。

●自賠責保険の補償の範囲と支払い限度額

自賠責保険は、被害者に最低限の補償を約束する制度であるため、対象となる範囲は対人補償のみです。
加害者が運転する車に同乗していた家族であっても、基本的には被害者とみなされ、補償の対象となります。

また、被害者1人ごとに支払い限度額が定められているのも自賠責保険の特徴です。
最高で傷害（ケガ）には120万円、後遺障害の場合はその程度に応じた等級によって75万円〜4,000万円、死亡による損害には3,000万円が支払われます。

●自賠責保険の注意点

自賠責保険は、物損に対する補償は一切ありません。
壊した車やガードレールの修理費用など、物に対するあらゆる損害は対象外です。

また、運転していた加害者自身だけでなく、運転供用者のケガに対する補償もありません。

運転供用者とは、車を管理している責任者のことです。
たとえば、ドライブで友達が車の保有者に代わって運転して事故を起こした場合、車の保有者（＝運転供用者）がケガをしても自賠責保険による補償の対象外となります。

自賠責保険では最小限の補償しか受けられないため、多くの方は任意保険にも加入しています。

●任意保険とは

任意保険とは、自賠責保険で補えない範囲をカバーするための保険です。
強制保険である自賠責保険とは異なり、加入するかどうかは個人の判断に委ねられています。

契約した保険の内容によっては、自賠責保険の範囲外だった他人の物や自分側の人・物への補償が可能です。
交通事故の被害者だけでなく、加害者も利用できます。

・対人賠償保険
・対物賠償保険
・搭乗者傷害保険
・車両保険
・自損事故保険

などの種類があるため、それぞれの保険の内容を調べ、必要だと感じるものに加入しておきましょう。

●任意保険の加入方法

任意保険の加入方法は、おもに次の2通りです。

1）代理店にて加入する

保険代理店を介して加入する方法です。
担当者と対面で相談しながら決めることができ、補償内容や今後の手続きの流れなどに不安があれば、アドバイスをもらえます。

2）インターネットで加入する

インターネットで保険会社と直接契約を結ぶ方法です。
「ダイレクト型」「通販型」などとも呼ばれています。
保険代理店へのコストがカットできるため、保険料がお得になる傾向にあります。

「自動車の運転中に後ろから追突される」「歩行中にバイクに轢かれて転倒する」など、交通事故では非常に大きな外力が身体に加わります。
骨折や脱臼、打撲、捻挫などさまざまなケガが起こる可能性があるなか、交通事故でもっとも多い外傷は「むちうち（首の捻挫）」といわれています。

事故の衝撃で頭が前後に振られ、筋肉や靭帯など首まわりの軟部組織を損傷してしまうのです。
また、頚椎周辺の神経を損傷している場合は、しびれや力の入りにくさなど神経症状が出る例もあります。

当院の交通事故施術では、カウンセリングや徒手検査、感覚チェックで、まずは患者様の状態を正確に把握します。
強い痛みや熱っぽさがあれば、炎症を抑えるための冷却を行います。

そして、身体の状態をみながら、当院ではもみほぐしや矯正など、手による施術で患部の治癒力を高めていきます。
個人差はありますが、むちうちの施術期間はおよそ3ヶ月ほどです。

受傷直後は、アドレナリンの作用で痛みを感じにくいかもしれません。
しかしケガや筋肉の緊張、骨格のずれなどをそのままにしておくと、首の痛みや動かしにくさ、しびれ、倦怠感などが後遺症として残る可能性がありますので、早めに処置していくことが重要です。

交通事故施術には、自賠責保険が利用できる場合もあります。
交通事故で使える保険についてや、むちうち・外傷について何か不安な点などありましたら、さくら整骨院葛西駅前にお気軽にご相談ください。